2012年05月02日
黒鉄の巻
喜びにとけ入るから嬉しいのぞ。
喜びから遠ざかるから悲しいのぞ。
そんなこと分つてゐると申してゐるが、
ほんとに身体に分つてゐまいぞ。
喜びに入る門は愛からぢや。
真からぢや。
ニ道あるなれど愛から入るのが入り易いが、
愛からでは誤り易い。
生れてすぐ歩けるものでないぞ。
始めから何も彼も出来るものでない。
気長に進んで行けよ。
内の念と外の念あるぞ。
二つあるぞ。
一つあるぞ。
三つあるぞ。
心大きく、広く天地に放さねば、
天地のキを吸ふこと出来んぞ。
一月二十二日 第二十八帖
Posted by ペガサス at 01:23│Comments(0)
│天明